銘柄記録7月12日:今週の市場の見方
6284 日精エー・エス・ビー機械
非飲料系プラスチック容器の成形機で世界的なシェアを持ち、海外売上比率は約9割。インドに生産拠点を構え、プラスチックボトル成形機および付属機器・サービスを展開している。中小型の「1-Step機」を得意とし、この分野では世界シェア約6割、130カ国以上への納入実績を持つ。インドでの生産体制によるコスト競争力も特徴で、高市首相の訪問後に株価が大きく動いた経緯もある。現在は、その後の評価や事業の実態を改めて見極める局面という見方をしている。
9147 NIPPON EXPRESSホールディングス
傘下に日本通運を持つ総合物流大手で、世界展開を進めている。直近の株価はアクティビストの参入や自己株式取得、堅調な月次動向などを背景に上昇したが、利益率改善やM&Aを活用した海外事業の成長余地にも引き続き注目している。営業利益はコスト削減や価格転嫁が寄与する形となっており、海外では前年に減損を計上した欧州事業にも改善の動きが見られる。悪材料は一巡しつつあるとの見方もある。
8111 ゴールドウイン
スポーツ・アウトドアブランドを国内で展開する企業で、高付加価値ブランド戦略を強みとしている。機能性とデザイン性を融合し、直営店やECを軸にブランド価値を高めるビジネスモデルを展開している。「密」を避けるライフスタイルをきっかけに広がった登山やキャンプなどの需要は、コロナ収束後も一定程度定着しているように見える。機能性とファッション性を兼ね備えたアウトドアウェアはタウンユースとしても浸透しており、その流れが事業を支えている印象がある。
7283 愛三工業
トヨタ系の自動車部品メーカー。中東リスクやAI・半導体相場の圏外とみられた自動車関連株の低迷に加え、慎重なガイダンスを受けて株価は大きく調整した。ただ、自動車市場そのものは底堅い動きが見られ、26/3期実績は売上高が前年比1.9%減、営業利益が同0.3%減と小幅な減少にとどまった。会社計画も売上高1.3%増、営業利益1.6%減と公表され、営業利益率も5.5%から5.4%と大きな変化は見られない。トヨタの生産は中東情勢を織り込みながらも増産基調が続いているとの見方もあり、事業内容を改めて確認しておきたい銘柄である。
