9月6日:今週の市場の見方

【最新】2026年8月編 配信公開いたしました!

今週の見方

先週末の物色は内容が良く、今後に期待を持たせるものであった。しかし、まだまだ信用できないのがこの市場で、こうした市場は本当に珍しい。アノマリーをことごとく書き換えてきた今年の市場ならば、SQ明けから外資が買い始めるという「噂」も信じられないこともないが、下落時のメディアの行動が気になってしまう。昨今はメディアの意向が市場に反映されやすく、外資系の一角と足並みをそろえる記事が多いと思う。

市場の現状と課題

今回の円高は、米国の金融政策と政治行動の足並みがそろわなくなった現実から、米国の財政支出が多過ぎていることへの不信からだと思っている。国債を買い入れている政府は、先のベッセント氏の話から、国債買い入れ枠の拡大を考えている。財政負担の多い「利払い」を軽くしたい目的もあるし、国債の流通性も必要なのだろう。

しかし、ウォーシュFRB議長は先の演説で「市場優先」を口にし、国債が売られるのは自然で、それによって金利が上がるならばFRBも追随するという考え方を示している。それを物価と重ねる言い方だったが、要は、両者の動きは全く逆である。金利上昇が始まると米国は今後苦しい立場になり、財政の悪化は日本の比ではなくなるだろう。そういうドル安であって、意外に根が深いともいえる。

故に、金やビットコインが上昇してくるし、株式市場はゲームとしては面白いものではあるが、物色は非常に短いサイクルになっている。そうした影響は日本株にも出てきており、水準によって売買するのが9月の基本なのに、動きによって売買する短期的な目線が非常に多い。従って、明日が読める銘柄が非常に少なくなっている。

今後の展望

先週前半にTOPIXが「当たり前の物色」とされていたが、週後半は「押している半導体が市場の中心」といった解説が多かった。仮に外資が買いに来る場合は、SOX指数の頭打ち懸念があるから、その確認までの価格しか買わないし、高くなったTOPIXは買い難いと思う。銀行株は相当上がっているし、不動産は金利上昇時には無理がある。

そうなったら、AIを使って技術が進展する企業や、データを持つ企業になってくるし、政府が力を入れる企業でも構わないと思う。

最後に

そう考えた場合、配当の高い株式の短期売買のような部分が強くなり、外資が好むような銘柄ぐらいしか浮かばないが、それくらい市場は疲れている。その後の5連休なども手持ちにして過ごせるかといえば、そうは思わない。

ここは早い回転と、長期で持てる位置まで下がった株式の両輪売買だと思う。