今週の見方(3月10日)

日本市場では急に日銀のゼロ金利を脱する報道が流れて、週末の夜間取引で急落。しかし、この前から論議は行なうと話をしていたし、文章化の話しもおっしゃっていましたよね。ですから、何を慌ててこの場面でという気がします。いずれ解除はすると言っていましたし、植田総裁の話は以前から「収入が増えたら」という部分であったし、計画的にも春前後だから予定の行動でしょう。

だから、論議してから後の断行でしょうから、今回はそこまで性急な部分ではなく、影響が出ないように少しずつ慣れさせるのかと思うし、オペの金額も減らすのは予定通りでしょう。AIアルゴに引っかかるような記事の書き方でしたよね。だからSQも終わってしまって、玉関係も難しくなる3月ですから、自由に買えるのは外国人と個人であって、それを考えたらここは年金や金融機関が売らざるを得ない時期だと言うんだから、外資は叩いてくるんでしょうね。叩いて安くなった、増配の多い日本株を上手く押さえていきますから。

給与が上がると言っても現状では物価の上昇の方が大きく、そういう状況ではマイナス金利は解除しても、普通の低金利状態は続くと思います。特に日銀は物価に対して慣れていない日本人をもう少し見る方向は変わらないと思います。通常ならば4月の消費を見るから5月から実施が良いと思うのですが、現在ベア闘争ですが総じて物価上昇並みの賃上げを行ってきていますし、法人企業統計(2023年10-12月)で想定外に設備投資が伸びているから、GDPは上方修正される可能性があります。そして、今週の賃金闘争の13日が集中しますし、その数字によってはマイナス金利解除が早くなる事もあるとは思います。

法人企業統計23年10-12月期-設備投資が急回復し、10-12月期の実質GDPはプラス成長に上方修正へ:ニッセイ基礎研究所

いずれにしても「必ず行なわれる事」というのは周知の事実ですし、自分はこういう時にはいつもと同じように、増配なのに安い物とか、上がっていない株式を探します。これまでと作戦は変えません。海外売上比率の高い物を買ってきていたんですから、内需株は下がったままの物が多いし、金利が気になるならば金融機関買いもあるでしょうし、自分はそこを普通にバリュー株とかを選んでも良いと思います。休んでいたから安い株は多く、日経平均は急騰してきたし、1月4日の大発会の安値から8000円上がったんですから、そりゃ下がることだってありますよね。

AIや半導体は決算数字以上に買われていないか、来期の数字は強気なのかとか、確認していく時間帯ですよね。買い過ぎた人が多いと自分は思いますし、好決算読みやすい内需で安い物が多くなっていると思います。