今日の見方(4月10日)

基本的には最後には上がるという、「買い場」探しの市場だと思います。しかし、昨日のように辻褄が合わない強さは怖いと感じますね。先日から書いた千代田化工建設が上がっていますが、これは市場を保守的に見たときの株式であり、一方で半導体企業でもムラが有るとなったら、少し気を付けたいと思う部分。強気で見るとしたら安川電機なんてのが切り返していますが、決算後に下がったことから「決算跨ぎが難しい」と考える感じはあると言う風に感じます。

いや、下がるということではなく、実際水準が下がったら下の買いは堅いと思います。ですが、日々の強さに比べて、主力以外は持続性が無く、2割下がった物は0.5割の反発で止まっている程度の強さなんですよ。だから、買値が遠い強さだから「そりゃ下がらないわ」と、思い込んでいる節があります。東京国際フォーラムで話しをした行動ファイナンス理論の一つで価格に対して残存現象が起きてしまって、価値観が自分で都合の良いように変化しているんですよね。

1月に7000円上がると思った人は今この水準でも「買い」と思う人は少なく、ここまで上がったら悪い部分を探すという様な見方になります。もちろん最後は上がるんですが、円安というシナリオが変化しないと思うのは勝手ですが、当局がいうように投機マネーによって為替が動いてしまい、正当な水準では無いという事が大事なのです。投機筋が過去の水準以上に売っている円ですが、その円が下がらなくなっているし、下がれば介入が待っています。

ですが市場がテーマとして「円安差益」をいうのですから、自分はそこが非常に気持ちが悪く、こういう時は上がっても良いから試合放棄して、先ずは口座を守りに行きます。しかし、ここでインバウンドや内需のような「分かりやすい物」が来たら考えは変わります。しかし、現状は指数と事情通銘柄ですから為替が反転したら怖いんですよね。