今日の見方(5月2日)

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昨日が底堅かったから市場は強く感じた方や、蚊帳の外だなと安心していましたが、加入からあっさり下に下がる日経平均先物を見ていたら、ちょっと嫌な雰囲気ですよね。自分はこの市場を「待つ」と決めていたのは、今日下がったら買う予定でいたのもありますが、その下げというか上がっている物の殆どが空中戦型であるし、空売りが詰まっていたりした物だから純粋な市場になっていないんですよね。

通常の連休の谷間は仕手株が乱舞する物ですが、それは個人投資家がたまの休みで早い物へと行こうとすることであり、こうした動きは、ある意味、今は正しい流れになっているのかも知れません。ですが、今期見通しが悪い企業でも上がってみたり、先に売られたとは言いながらも反発が半端ない物が多く、その企業の数字が控えめである事や為替レートが140円台で上振れがある事と言っても、そうじゃないと思うんですよ。

要は、「売上げ見通しが弱い」ということですが、値上げにより利益率改善で数字を作っているところも多く、140円台の為替はいつもと一緒で、それでもどうかという決算の反応が欲しいんです。昨年の秋を覚えてらっしゃいますかね?二デックがEV系統が落ち込むという話しから急落したが大幅な増益、為替差益もあるから買いだと言ってたことを。つまり、正しい市場は悪い物に対して株価が大きく下がり、それに対しての反応が「反論」なんですよ。

しかし、この春は先に「反論」が市場の材料になるから「本論」の売上げの伸びや収益の慎重さを見ないんですよね。収益率は秋には物価高から大きく変化してきます。つまり昨年四月と一緒で、企業は数ヶ月値上げしないでコスト割れの損金計上なんてのがあるかもしれないと思わなくてはならないところです。パウエルさんがここでハト派的に言うのは、そうした懸念が考えられているし、きついのはこの状況でアップルがどのくらいの数字で止まるのかなんです。米国は決算に対して正直だからアップル関連企業の落ち込みを見ていたら不安で仕方が無いんですよね。

今日はそういう事を気にしながら動く日だと思います。