今日の見方【8月27日】
NYの方も自分と同じような見方だったようで、金利は0.25水準をこなしてきました。0.5は今後の数字次第でしょうが、現状のソフトランディングを目指すにはきつい数字だと思います。だから、パウエルさんの「待たせたなぁ!」的な言い方は決して良くはなく、どこかの武将のように「時が来た」とか不景気に向って行くというのに、なんでそんなに気合い入れるのかとうい感じです。
この言い方で「急速な金利調整」というイメージを持ったことが、ドル円や株式にも伝わったようですが、バブル崩壊でもそうですが、金利が下がって株高は数日程度しか保てなく、本質的には経済という見方が正しいと思います。そう考えるからエヌビディア決算を28日に控える半導体企業や情報通信は下がってしまったという事でしょう。このような素直な反応は「良い反応」といえます。
不景気相場とは言いませんが、景気横ばい市場は総体的に期待度が鈍化します。ですから平均PERが成長時は17倍辺りまで来ますが、鈍化から危険となると13倍辺りまで落ち込みます。通常は15~16倍ですから、現状は悪くはない水準で、伸びる業種は期待度高く買われ、伸びないものは下がっていくという、跛行色が非常に強くなります。
そうした雰囲気がNYは現われるのですが、日本株は外資のポジション次第になっていますし、昨日だって下が堅いのではなく売らなかっただけで、パウエルさんの考えそのままならば、理論的に考えた人は朝から投げていました。ここで失業率ばかり行って物価はそうでもなから、もう一つの見方したら、好調なのに金利低下するんだから、バブルになることだってあります。弱気だけではこの相場は難しいんです。
そういう事だから0.5になってしまうと、後から大変なことになるという話しで一致していましたよね。