気迷いの強き(9/2朝の講義)

どう取るかが非常に悩ましい部分で、常識では、高く買う要因を日本株で探すのは非常に難しいと考えています。円高、景気、インバウンドの落込みも考えないといけないし、企業収益の期待は春に比べて難しい状況ですからね。だから、先の急落前のPERで計ろうとしたら成長性や安定性から、同じ尺度ではないと考えられます。一般的には良し悪しがはっきりした、跛行色が強くなるという感じでしょう。全部が上がるというのは無理だと思っています。

その動きがエヌビディアの決算から来た個別の買い飽き感と業界の順調性で、それが週末には現われたような気がします。だから、外資系の売り過ぎに対しての買い戻しもあるし、皆が買わないからワンチャンスと思っている外資も多いでしょう。だから買い要因が無い日本株でも、底力で選んだらいいというイメージなんです。

現在、騰落レシオが120まで上がってきていますし、今週高くなったら140ぐらいになるんです。ここまで来たら安心買いできるのかなという感じですし、やっと個人が動き始めたというのも、逆に不気味だと思います。しかし、実際に先物を売買している無茶苦茶しぶとく買いが入ってきていましたし、この買い方は尋常じゃ無いというのが肌感です。

この現象が月替わりやSQ過ぎたらいきなり変わる「ポジショニング」の問題なのか、本当に強いかがここ二週間で判ると思うんですよ。要所要所でポジションを落として、過熱したものは買わないという、損を一気に取り戻すにはだらしない投資ですが、サル痘などの感染症も大きいですし、コロナなんてのも拡大しています。9月というのは月別平均勝率はあまり良くないです。

自信があるのは「選挙中は下げない」というアノマリーぐらいなんです。実際はどなたがなってもの総裁選ですが。

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