中間がない(9/4朝の講義)
どこかで来ると思っていた下落ですが、夜間取引で先物が1000円下がる流れを見たら、「中間はないのか!」と思ってしまいます。いや、調整は良いが、そもそも買い要因が無い市場だけに、絞った投資が大事なんです。ですがグロース株も普通の会社ではない動きなんですから、ちょっと注意力が無くなってきたし、「動くから買う」といった”つまらない投資”になっていました。
何度も言うのですが、日経平均のPER16倍は先行きが「期待」という言葉で出来たときに起るのですが、経済は米国鈍化を目指す経済ですから、一部企業を除いては不透明という感じになります。そして、円高差損による「特別益」のようなおつりも無い中間決算となれば、内需の好業績に絞った投資が展開される中、高い技術株や将来性あるAIなどが物色される、跛行色型のはずなんですよ。
ところが、実際8月は金利上昇で有利なはずの銀行株が大幅に下がり、理由はあってもそれをカバーできないぐらい売られました。買われたのが為替に敏感な精密機械という物色もおかしかったし、昨日なんかも中心銘柄が6月と変わらないで上がっていました。
PER15~15.5倍が理想な水準ですが、一気にそこまで下がるというのも困ったもので、徐々に買える物や買えない物が分かれ、その中を材料株が上がるような流れになってほしいものです。その「ちょうどええ」という風な動きがなく、今の時代の発言同様、極論ばかりで株が動くから、個人投資家はまたやり直しになりますよね。
2330フォーサイド、4588オンコリス、7601ポプラ