今日の見方【9月4日】

危険性は話していましたが、やはり下落が米国経済数値から。ただ、TVの解説で気になるのは、先日書いた悪い解釈になっているという事。話し手が弱気に傾いたからでしょうが、NYの市況に対して、「雇用統計が良ければ0.5%の金利の下落が無くなり、0.25%という数字になってしまい、市場は失望売りするのではと考えています」という物。

先の下落は米国のリセッション入りであり、昨日も企業の景況感(ISM製造業景況感指数)が節目50を割れていたから売られたのであって、根本的には相当な危機感があるはずなんです。レポートなどで「どう解釈されるか次第」と危惧した通りで、こういう動きは「大きく金利が下がる方が危ない」としていた私のような経済に対する考え方とは全く違う物です。「なぜ上がっているか分からない」と考える自分のような見方ではなく、株式上昇を当たり前として、その要因が金利低下から来る「金融相場」という見方なんだと思うんです。

自分がくどいぐらい書いて来た「パウエル氏の遅効的な政策で良いのか」という疑問が彼らには関係なく、0.5%の利下げにしなくてはならない状態ならば、経済は相当おかしいのであり、その為には失業率のくい止めが大事なんですよ。そこが分かってないと、この市場は底なし沼に入っていくのでして、今日は下がっても踏ん張る形で無いと駄目なんです。

この市場は相当な難しさの中で来てます。これで材料株や内需株が粘れば活路があります。