広がりが欲しいポイントの日(9/24朝の講義)
確かに吹っ切れたような強さに見えるが、逆に言えば「この市場は何を気にしていたのか」という感じがします。FRBの動きは、会合の直前から委員のあまりにもしつこい「0.5%の利下げ」の連呼から、信じる人は40%としても市場の織り込みは大きかったですから。日銀が何もしないのは当たり前のことであるし、総裁選や米国大統領選を控えて、日銀は策に余力は持ちたいところだったのでしょう。
ドットチャートをみると、先行きについては少しバラつき始めたことから、景気の見方か、相変わらずインフレと雇用で判断が分かれているという事であり、この先の流れは新大統領が作る政権に左右される気がします。今回の0.5の根拠も実に曖昧であるし、先の読み方もデータ次第だから、どうにでもなるということ。日本は基本的に「上げていきたい金利」であるが、これも新政権が引き締め型という名のヒストリカルな経済理論か、高市氏が改革したい経済の成長論で異なると思って良いでしょう。日本の場合は組閣での部分もあるため、小泉氏や小林氏の流れも景気推進派と思って良いんでしょう。
こういうありきたりの会話は、新聞やネットで土日に耳が腐るほど聞かれたでしょうが、そうした不安感の中、安堵で反転は良いが、先が分からないから「朝は強い」という現象が続いています。夜間に強い傾向から市場には不信感があると見て良いでしょう。ザラ場となると抜け切らない部分も強いし、売買代金が周辺株まで回っていない状況。要るに、日本株ではなく日経平均を買うという先日から多い「不思議な上げ」に近いと思います。今週はリバランスもあり、最近はリバランス後の月替わりに急落することが多いのですが、その殆どがその前の「不思議の上げ」の内容が解決しないままなんですよ。
今回は「上げ要因」がすんなり理解出来たら良いんだがと思います。と言うことは、9/27総裁選まで頑張れる何かが無いと厳しいでしょう。その為には今週から来週頭の動きが非常に重要になるし、今日は物色に広がりが欲しいポイントの日なんです。
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