12月19日:今日の市場の見方

「AI反応と無気力市場の12月攻防」

NY市場の急落は不気味ではありますが、なんとなくそういう雰囲気が漂っていた気もします。日本の金利が上がる見通しは当分無いでしょうし、為替市場を見ても、大きく外れた動きではなく予測の範囲内に収まっていると思います。ですから、今回の下げはAIが反応した結果であって、実際には景気への期待感が我々の思う以上に強いのではないでしょうか。

パウエル議長の采配については、どうも後手に回りがちだと感じます。金利を上げるタイミングも遅れ、下げるタイミングもまた遅い印象です。今回も、トランプ政治の動きを見極めたいという意向が委員の間に多いのでしょうが、早くから「来年の利下げ幅は調整の余地がある」といった発言をしておけば、もう少し市場も冷静に受け止められたのではと思います。そうした「後手感」がこの下げに影響した部分もあるのかもしれません。

日本株はこれまで個別物色の流れが強く、全体の動きには無気力感が漂っていました。先物業者が動いたことで下落に拍車がかかったのはある程度想定内ですが、こうした軟調な相場の流れは大きく変わらないように思えます。市場全体が下がっても買いに向かう投資家が少なく、NY市場の下落や先物安を受けて一般株も下げていますが、その動きに積極的に参加しようという人がいない、少し寂しい市場の雰囲気です。

為替市場の動きもそれほど大きな反応がないことから、今回の下げは周知の事実にAIが過剰に反応した結果と言えそうです。実際、引け間際の急落を見ると、向こうの市場も参加者が減少しているようですし、日銀の金利政策を巡る思惑があるとはいえ、それが材料出尽くしの動きに繋がる可能性もあるでしょう。

今日も個別物色が主体となるでしょうが、12月配当銘柄で大きく下がる場面があれば、それは一つのチャンスと捉えています。