新春から(1/7朝の講義)

「6日の日経平均は588円安の3万9307円と続落。NY株式市場でダウ平均は小幅安。一方、IT・ハイテク株は半導体関連が牽引してナスダックが上昇。」

半導体関連の好調さが目立ちました。台湾の半導体企業の好業績を背景に、エヌビディアが急騰。ナスダックは堅調でしたが、ダウ平均は他の業種が足を引っ張る形で伸び悩んだ様子です。この状況を見て改めて感じるのは、日本株の異常な安さです。昨日は高値から700円以上も下がりましたが、それが果たして妥当なのか、疑問が残ります。先物を含めてクロス取引が異常に多く、個別銘柄にもかなりの影響が見られました。昨年の大納会後から続く安値の流れが、まだ売りオーダーとして残っている印象です。

確かにそうした要因もあるとは思いますが、昨日は特に50枚クラスの叩き売りが数回出現し、2時前後からクロス取引が増加。どうやら売りを決めたオーダーが存在していたように思います。新春早々、こうした需給中心の取引には正直うんざりしてしまいます。先物に合わせた売りを仕掛け、クロス取引後に買い戻すようなやり方には、どこか興ざめしてしまう部分があります。

そういうのも相場と思い始めたら自分が腐ってしまうので、地道に強い株式を探し、今年一年のうちに上がりそうな銘柄を組み立てていきたいと考えています。新春らしい明るさを持ちながら市場を見つめたいところです。昨日の動きには正直、解説するのが嫌になりましたが、それも含めて相場。今年を前向きに進めるための一歩として捉えたいですね。