火災による保険金(1/15朝の講義)

「14日の日経平均株価は前週末比716.10円(-1.83%)安の3万8474.30円と4日続落で終了。NY株式市場ではダウ平均が続伸した一方で、IT・ハイテク株への売りは根強く、ナスダックは下落しました。」

結局、昨日はさまざまな理由が挙げられましたが、一部ではロスの火災による保険金捻出の売りが市場に影響を与えたという話が出ていました。その地区では保険の普及率が低いと言われているものの、20兆円以上の被害額が出ているため、それなりの売りはあったようです。ただ、日本市場では月曜日が祝日だったこともあり、そうした話題が先週末の時点で海外市場で動いていたにもかかわらず、日本では出遅れた形になりました。

日本人投資家の間では、こうした動きに対して敏感に反応して買い向かう感覚が希薄です。個人投資家が積極的に買いに行かないため、市場全体が「死んだ」ような状態になりがちです。保険金捻出の売りが市場に直接影響を与えるほどの規模でなかったとしても、関係者の間では話題になっており、守秘義務の影響からその情報が一般に流れるのが遅れたのが実態でしょう。

最近では保険会社の運用もファンドを中心に行われており、ファンドオブファンドの仕組みが売りを広範囲に波及させることが多くなっています。ただし、米国のように個人投資家が積極的であると、「チャンス」と捉えて買いが入りやすいのに対し、日本では個人が弱気であるため、反転する力が弱いのが現状です。

そのため、直近で買われた株式は大きく下がる一方で、持っていない銘柄、例えばIHIのような株は堅調さを維持していました。ただ、全体的には売り叩かれる動きが目立ち、メディアがもっともらしい理由を流してくることで、市場の無気力感がさらに深まってしまいます。その結果、投資家は最後まで手が出せないままに終わった印象です。

下げ局面での煽りには困ったものだと感じざるを得ませんね。

7011三菱重工、7203トヨタ、6501日立