先行き(1/17朝の講義)

「今月の日経平均は前日までの下落幅がー1450円と売り地合いであったが、16日の東京株式市場は6営業日ぶりに反発。16日のNY株式市場、ダウ平均は前日700ドル超の大幅続伸したが、本日は小動き43153.13(-68.42 -0.16%)に終始した。」

この市場は為替の影響もあり、材料があっても買いづらい部分があります。TSMCの決算についても、売上や営業利益の高さを評価する声がある一方で、市場の反応は「材料出尽くし型」でした。しかし、自分はその利益率の高さに驚いています。特別な製品ほど利益率が高く、その分供給が逼迫しているのだと感じます。

一方、日本の物価高は消費による需要増で起こったものではなく、コストプッシュ型のインフレです。政府主導の賃上げ施策が企業経営を圧迫し、原材料や部品の値上がりもコスト増につながっています。金利上昇はこうした状況にとって負担になりやすいですが、ゼロ金利・マイナス金利といった非伝統的な政策を修正するためには必要な動きでもあります。そのため、自分の考えとしては「半々」ですね。

消費を伸ばすためには、昨年引き上げた税金や年金負担を少しでも軽減するか、せめてこれ以上増やさないようにしてほしいものです。せっかく賃上げがあっても、その分税金で持っていかれるため、実質賃金がマイナスとなり、結果として消費につながらないという状況が続いています。

この先どうなるかが気になりますが、今日は何かのきっかけで市場が吹っ切れてくれればと思います。まずは、トランプ新大統領の就任挨拶を確認してからの動きとなるでしょうが、もう少し市場に活気が戻ってほしいところです。

6323ローツェ、6758ソニー、3687フィックスターズ