3月4日:今日の市場の見方

「下値の意識と慎重なスタンス

今日のポイントは、「下値をどう考えるか」。当面は先週末の下値36840円が意識される展開となりそうです。ただ、朝からネガティブな記事が多く、これが投資家心理を冷やしているのも厄介なところ。こうした環境では、多くの投資家が慎重なスタンスを取るのは自然な流れでしょう。自分もそうですが、ディーラーや運用者にとって、今月の時点で年間成績はほぼ確定しているため、リスクを取る理由がない。不要な取引で数字を落とすのは避ける傾向があります。

参加者の意欲が弱い今の地合いは、上昇局面では売り抜けが難しく、季節の変わり目で相場の変動が読みにくい。一方で、一定の水準まで下がれば、来期を見据えた本格的な仕込みが始まる。そもそも、3月というのは毎年乱高下が激しくなる傾向がある時期でもあります。

特に月初の前半は、大型株の換金売りが強く出やすい。その下げすぎたところで、配当狙いの買いや権利取りの動きが入るのが特徴。その間に、法人系の仕手筋がドレッシングや起死回生の回転売買を仕掛けてくるため、市場は不安定になりやすい。さらに、源太カレンダーを見ても、今月は縦にポイントの日が並ぶリスクの高いタイミングです。

ここを乗り切れば、メジャーSQに向けた反転の動きが期待できる。しかし、気がかりなのは米国の経済指標です。特に、今週末に控える雇用統計は市場に大きな影響を与える可能性が高い。想定通りの結果であれば問題ないですが、イーロン・マスク氏の解雇劇の影響などが数字に反映され、予想を外れるような結果になれば、市場は動揺する。

ただし、寒波や火事の影響で消費が一時的に落ち込んだ見方もあるし、企業間物価の動きも関税前の駆け込み需要や売り惜しみといった要因が絡んでいるのも事実。こうした背景を市場が冷静に受け止める余裕があるかどうかが鍵になりそうです。こうした華奢な経済状況の中、明日の植田総裁の話が市場にどう影響するかとも考えます。いずれにしても、今日の市場は「様子見ムードが強まりやすい」と考えておくべきでしょう。