先行き不透明感(3/7朝の講義)
「6日の日経平均は+286円の3万7704円となり続伸。しかし、NY株式市場ではダウ平均・ナスダックともに大幅安となった。」
背景には、世界的な国債利回りの上昇、貿易戦争への懸念、そして米経済の先行き不透明感がある。前日に一服したかに見えた米株式市場だが、再び圧迫を受ける形となった。自分は、株式が上がってもテーマが暗いときは売りから入る癖があるのですが、昨日の市場を見ても「軍需」がテーマになっているのは、どうにも良い感じがしません。今、トランプ氏は「停戦」をテーマに動いているものの、結果的に米国が望む形で欧州の軍需拡大が進んでいる。これを見ると、方向性が分からなくなります。
本来、軍需拡大は「ウクライナを守る」「失地回復のため」という目的のはずですが、欧州連合がロシアに対して全面的に戦う準備を整えたとも取れる。そうなれば、せっかくトランプ氏がプーチン大統領を納得させて進めた停戦交渉も、欧州が強硬姿勢を取る限り、まとまらなくなる可能性が高い。トランプ氏の朝令暮改の政策が、世界をさらに混乱させる要因となっているようにも感じます。
こうした状況では、市場の落ち着きは期待しづらく、今後の株式市場は不安定な方向へ向かう可能性が高い。昨年の夏以降、何とか持ちこたえていたボックス相場は、一旦下方向へ抜けざるを得ない。さらに、PERが13倍という不安定な水準まで落ち込むリスクを考えると、市場の先行きは厳しくなりそうです。
こうした不透明な市場の中で、賃上げ要求が強まっているのも、企業にとってはさらに苦しい要因。対応できる企業は限られており、特に利益率の低い企業にとっては、賃上げが経営の重荷となり、収益構造の悪化につながる可能性もある。こういう環境では、単に株価の上げ下げを追うのではなく、「どの企業がこの流れに耐えられるか」を見極めることが重要になりそうです。
4345シティーエス、7898ウッドワン、5332TOTO