3月9日:今週の市場の見方
今週の見方
トランプ政策の影響が強調され、市場全体には重い雰囲気が漂っていますが、週末の動きを見る限り、どうにか下げ止まった印象があります。今週も米国では経済指標が市場に影響を与える場面があるでしょう。しかし、すでに悪材料の多くは出尽くしている可能性が高いと考えています。
もちろん、今後の景気悪化の流れが懸念されますが、現状ではまだ「仮定」の段階にあり、一度は市場が織り込むべきタイミングとも言えます。もし本当に急激な景気後退局面に入っているのであれば、週末の東京マーケットで一気に売り叩かれるはずでした。それが起こらなかったことを考えると、まだ市場には一定の耐性があると見てよさそうです。
基本的には、これまでの流れと同様に、
✅ 買われすぎたAI関連の調整
✅ 売られすぎた内需株の買い戻し
が続いている状況。
トランプ政策の影響が読みにくい中、投資家は影響を受けにくい内需関連銘柄に資金をシフトしている傾向が強まっています。
市場の現状と課題
トランプ氏の政策は、どうしても悪い部分ばかりがクローズアップされがちですが、関税問題は4月頭で一巡する見込みです。今週は、鉄鋼とアルミニウムに関する関税が実施される予定ですが、市場がどのように反応するかがポイント。ここでの動きを見ることで、今後の市場の方向性を判断する材料になりそうです。
また、すでに内需株がかなり買われているため、ここからは物色の対象がどう変わるかが注目されます。一方で、SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)にも注意が必要です。昨年5月以降、半導体関連の在庫積み上げが目立っており、その影響でAI関連の株価が調整局面に入っているのは否定できません。それとは対照的に、ITソリューション関連の銘柄は堅調です。
✅ 2月以降、日経平均を大きく上回るパフォーマンス
✅ 1月下旬の「ディープシーク・ショック」や3月の追加関税局面でも堅調推移
これらを踏まえると、AI関連でも「ハード」ではなく「ソフト」に資金が向かっているのが明確になってきました。
今後の展望
市場の流れを見ていると、ハイテク企業にも物色の変化が起きていることが分かります。こうした動きの中で、一定の不安があったとしても、株価指数は下げ止まる傾向があります。
特に、昨年夏のような大幅下落を引き起こすためには、
✅ 市場に「投資のアイディアがない」状態
✅ 外資が一気に売り叩く状況
が必要です。
週末の動きを見る限り、その兆候は見られず、個別株の強さが確認できたのはポジティブな要素。また、今後はトランプ政権の政策が、関税の後に税制優遇策へとシフトする可能性もあるため、
✅ 内需株の出遅れ銘柄
✅ 原油安メリットを受ける銘柄
などに注目が集まるかもしれません。
最後に
市場では、弱気な意見が多くなっていますが、弱気になりすぎるとキリがありません。
たしかに、先行き不透明な要素は多いですが、
✅ 悪材料の多くはすでに表面化
✅ 個別銘柄の強さが確認できている
✅ 関税問題が4月で一巡する可能性がある
といった点を考慮すれば、極端に悲観的になる必要はないと思います。今週は、市場の耐性と投資アイディアの変化を見極めるタイミングになりそうです。