3月12日:今日の市場の見方

「関税の影響と米国市場の動向、4月2日が分岐点?」

昨日は何かが足りない上げがありましたが、NY市場の下落にもかかわらず、先物は堅さを見せていました。真空地帯を駆け上がっただけで、そこから大きな下落には至らなかったですね。これで「米国の問題」と市場が割り切れれば、今日の日経平均は37000円台に戻る可能性もあります。しかし、メディアが悪い材料を取り上げて、気持ちを下に引っ張るようなことがあると、嫌な流れになりかねません。

もし下に向かう場合、やはり関税がその引き金になると考えられます。例えば、カナダに対して50%の関税をかけるなんて簡単に発言できる大統領がどうかと思いますよね。発言が一貫性に欠けてきていて、思いつきで政策を発表しても良いのか疑問に思います。それでも、鉄鋼労組は「関税をすべきだ」と主張しており、アメリカンファーストを推奨する声が強いんです。

この労働組合は、多業種が混ざった構成で、一つの組合が反対すると、多業種全体が影響を受けます。そういった流れで、米国の鉄鋼価格が高騰し、その水準に合わせて関税をかけたいという目論見があるんですね。要は、退職金や保険代などのコストが企業負担となり、そのコスト分が価格転嫁される形です。その結果、米国の鉄鋼が高くなり、その価格水準に合わせた関税をかけることを目指しているんです。

一方で、日本は鉄鋼をはじめ、自動車業界などではかなり譲歩しています。工場や労働者の取り組みも積極的です。それでも、関税をかけると脅されているわけですが、実際にトランプ大統領が許容する関税水準はどこまでなのか、世界中が注目しています。あそこまでやってもダメなのか、それともあそこまでなら許されるのか、というところが重要です。欧州勢はプライドがあるため、あまり譲歩しませんが、日本人は腰が低く、ギリギリまで辛抱強く交渉を続けます。

その加減を知るためにも、4月2日の関税発令は重要なポイントとなり、今晩からの鉄鋼やアルミの関税に関する動きがその前哨戦となります。メディアが騒いだことで下げがありましたが、昨日のNY市場では関税をほのめかして撤回されたため、何も無ければ良いのですが、夜に何か動きがあるのかと考えると、最後には売りで帰ることになるかもしれません。結局、関係のない下げだったとも言えるでしょう。

それにしても、米国は相当疲れているようですね。