4月10日:今日の市場の見方

「関税問題の影響と市場の選別物色」

大体は昨日のライブ放送で話した展開となり、関税執行の状況でアルゴの売りが来て、それを拾って緩和策を待つという方針は正しかったと思います。SQ前だからこういった動きが出ますよね。それがうまく決まった感じですが、それでもそのままの動きでは少し閉口してしまいます。片付いたのではなく、執行の延長ということで、90日後には何らかの動きがあるということです。

為替操作国という言葉はよく使われますが、日本は金利を上げることが義務づけられています。そして、シカゴ投機筋が円買いを行っている状況で、彼らに有利な政策を日本が取ることに少し悔しさを感じますね。そもそも円安に持ち込んだのもシカゴ投機筋であり、彼らの行動が日本の政策に影響を与えているというわけです。

トランプ氏はこのことを理解していると思いますが、米国人が儲かればそれで良いと考えているのでしょう。日本が既にこの関税に向けて大分改善してきているから、他国に比べて対応ができるという状況です。特に自動車は何度も言っているように、ホンダは100%、トヨタでも7割は北米生産です。ただ、ニュースでは他の産業と同じように報じられますが、昨日の動きを見ると、これらの企業は意外に強かったように思います。

おそらくこの処置は漏れているのでしょうが、今日も源太カレンダーのポイントの日であることから、実施されたという感じがします。皆が安全策として内需を買っていますが、主軸はそれで良いとしても、まずは間違った売り、つまり「良く下がった物」を幅広く拾えるチャンスだと思います。三菱UFJや自動車株はよく売られましたが、半導体は投げが鈍かったので、前者を狙う形になるのではないでしょうか。

ともかく、少し安心できる市場になったことは良かったと思いますが、ここからは石破氏の交渉と努力であって、相場の方は選別物色が進まないとつまらないと思います。そこさえ克服できれば、動きは良くなると私は思っています。単純な指数売買で終わるのではなく、どこが儲かるか、どこが売りすぎているか、どこなら安心かという視点が大事です。ディスカウント店なんて話題にもなって良いはずなんですが。

不景気に合わせた市場になってほしいですね。