4月23日:今日の市場の見方
NY市場の反発は予想通りでしたが、アドバンテストやイビデンといった半導体関連株までは、なかなか手が出しにくいと感じました。とはいえ、八専が過ぎて明日が源太カレンダーの「ポイントの日」となれば、今日だけの勝負になります。幅を取るには、昨日はその対角線的なジャンルにしか手を出せなかったというのが実情です。つまり、理にかなう非関税障壁の恩恵を受ける企業は、すでに買われすぎて少し過熱しており、経済数値が発表される中で情報技術株は弱気になりがちでした。
ここで底堅い日経平均を支えていたのは、GPIF的な動きだったと考えています。PKOとも言えますが、139円台で一度アルゴで下がった後、二回目、三回目にはその売りが無く、円高が消化されたタイミングで、下がっていた半導体株の中でもシェアの高いものは関係がないという感じになりました。
短期的な視点では、売りが過熱した方に舵を切る動きが見られました。トランプ氏のパウエル批判の後、SNSでは「関税は上げたくはない」との発言があり、これが変化の兆しとなるかもしれません。しかし、その背景には経済数値の悪化や景況感の低迷があるため、彼自身も苦しんでいる状況だと思われます。
先週末に書いたレポートで触れた「トランプ氏の孤立」が今、現実味を帯びてきたように感じます。政策チームへの信頼が揺らいでいるようで、彼が愚痴をSNSでつぶやいているのも、その産みの苦しみに耐えられなくなってきた証拠だと思います。一方、石破氏が米国産米を買いに行くという行為ができるという点は注目しています。運が良いのか悪いのか、よく分かりませんが、何かを持っている感じがします。