4月24日:今日の市場の見方
「市場の確認作業が重要なタイミング」
NY株の暴騰を見て、「どこまで上がるんだろう」と思う一方で、天井が近いのではないかとも感じます。この市場は極端な動きが多いですが、売る理由がはっきりしているため、投げ売りが強烈に行われ、短期的に大きな動きがありました。下がる余地がこれ以上ないというのが現状なのかもしれません。少し前に書いた「確認」作業が大切だというのは、こういう局面だからこそ重要なんですよね。可能性が高い時に下がるのは見えても、33000円まで来たら「本当にリセッションかどうか」を確認すべきタイミングです。
この話は以前も触れたことがありますが、最初は米国の国民負担から不景気になる可能性があるということです。しかし、物価高という状況が続く中で、FRBはなかなか動かないのです。その結果、関税戦争という構図に拍車がかかり、トランプ氏への批判が高まって、彼も少しは折れなくてはならなくなっています。現在の政権はクラッシュを望んでいないため、「このまま行ったら」という恐慌めいた文章が煽られた部分もありましたが、それはあくまで想像に過ぎなかったですよね。
ですから、今度は「本当に大丈夫なのか?」という確認作業が必要になってくる価格帯に入ったということです。今日は多くの人が強気になりやすいですが、その分、間違いやすい局面でもあります。一昨日、Liveでアドバンテストについて話しましたが、ベストな投資ではないにせよ、関税で有利だとか、円高に有利な企業を買うのは良い戦略です。しかし、ここまで25日移動平均線から乖離しているときには、「確認」が必要だと感じます。
半導体が本当に必要なくなるのかという点について、月足チャートを見ると、AI相場が始まる前の世界シェアのある企業がここまで悪化するのかという「確認」が必要だと思っています。だから、その部分を買いに来るとしても、私たち自身が本当に悪くならないのかを確認することが大切です。
株式投資においては常に「確認」が必要です。偏った話になった時こそ、想像で買っていくことになりがちです。今日はミスを犯しやすい日ですから十分注意が必要。今日はポイントの日で確認ですね。