4月25日:今日の市場の見方

「時間を無視した貯め込み」

需給が変わると、ここまで上がるのかということですが、正直、なぜ下がったのか、なぜ上がったのか、頭の中でスッキリしていないんですよね。下がった要因ははっきりしていますが、片付いた事柄はなく、進んでいくという状態です。そのため、乗れない強さを感じつつ、持ち株の状況を祈りながら見守るしかないという展開になっています。

こうした時に、今週初めにGSの強気のレポートが出て、上がり始めたものの、蒸し返しの弱気な意見も多く出てきました。昨日も外資主導と思われる取引があり、現物買いと先物売りのような騙し的な売買が続き、朝になるとその影響が表れました。Liveで指摘した通り、やけに36000円と37000円のコールオプションが三日前から動き始めていたので、何かあったのかなという感じです。

ただ、こうした動きはインサイドの関係者にしか分からないことですし、米国政府の基準を知っている関係者、特にGS出身者が多いという特徴があります。今回の大幅な下落でも、大きく収益を上げていますし、上げ幅・下げ幅など、一部で市場を主導したのは間違いありません。その時、メディアは個人投資家が嫌がるような記事を羅列していることも多くて、ほんとに頭に来るというか、嫌らしい展開ですよね。日本政府だって、今回は少し頭に来てほしいところです。

こういう状況の中で、純日本的な感覚を持つ石破首相は批判の的になりがちですが、やはり低姿勢で嵐が過ぎるのを待つという姿勢が大切なのでしょう。もともと、無税製品が多い米国からの輸入は、米を買うことはできても規制撤廃は難しいですし、生態系を守るためにも農産物の保護は大事です。だから、規制やルールが存在しているのは当然のことですが、それは各国同じです。

そうした状況でも、何かが決まったという感じだけに、この場面では裏を読む売買が非常に多くなると思います。しかし、自分はあえてそれらを無視して、内需の軽量株など「構造的に買える企業」を選択し、時間を無視した本格的な貯め込みに動いていきたいと考えています。実際、内需系システムや人材派遣は相当な潤いになっていますよ。