おもしろい展開(4/28朝の講義)

先日の投資主体別動向を見てみると、この上昇は、売った日本人投資家の売却理由がはっきりしており、そのため買い戻しがうまくいかない状況です。先に売りを入れて投げた外国人投資家がポジショニングの解消を進めているため、買い戻しが続いているという見方もできます。また、トランプ氏が景気を積極的に押し進めるというイメージもあるかもしれません。

日米通商問題は明らかに米国側の違反ですが、弱い国は言うことを聞かなければならない立場です。ユーロ圏などにも表向きは変わらない状況が続いています。そこに中国への関税が下がって50〜60%、週末時点では125%という話も出ており、日本は10%でうまくいったと言える状況です。結局、予想通りの展開になっていて、一定の成功を収めた場合、EUが解放され、欧米の新しい経済圏に対して、東アジアを中国を盾に取った形での経済的な植民地化が進むことになるかもしれません。

それでも、現状を飲み込まなければならないとなると非常に困難です。仮に元の状態に戻ったとしても、関税による先買いから貿易量は少し落ち込むことが予想されます。このため、現時点では買いにくく、先日のチャンスを逃した人たちには手を出しにくい強さがあると感じます。需給面では、上がること自体はおかしくないですが、私はこの相場が回復すれば上がり、回復しなくても需給が通常であれば水準訂正から上昇する可能性があると考えています。

少し消極的ではありますが、今回注目するべきは、軽量で好業績な株式であり、東証の指針に従って時価総額を増やさなければならない銘柄が良いと思っています。

155A情報戦略テクノロジー、3038神戸物産、3446ジェイテック