抜ける株式が目立ち始めた(5/12朝の講義)

今回は、ちょっと変わったIR企画をお届けします。3社のコラボレーションによって実現。3社に共通するワードは「〇〇株」です!動画でお楽しみください!

先週末、イビデンやサンケン電気といった、上がってもおかしくないのに鈍かった銘柄が上抜けしたのは、気分的に大きな変化だと思います。すべての銘柄がそうなるわけではありませんが、こうした値持ちの悪い銘柄が強く動き始めると、少し他の銘柄にも波及するのではないかという期待が出てきますよね。だから、週末に強く感じた方が多いのではないでしょうか。

2802味の素などは、先に減額修正してから5%の自社株買いを発表していますが、これはフェアではないような気がします。しかし、会社としては結局需給の問題だと考えているのでしょう。

この自社株買いについて、3%基準が一般的ですが、それ以上だと有効とされています。今年は先の丸紅でも4%を発表しましたし、日本郵船や大阪ガスも注目されています。しかし、これらはすべて短期的な売買であり、引けでは投げて帰る状態です。基本的に需給は当面安泰するので、目先の投資家が投げてきたら買っても構わないと思います。特に、味の素のような悪材料から空売りをしていたら、一気に株価が上昇する可能性もあります。

この市場の基本は「買い手不在」だったということです。トランプ関税や石破総理など、さまざまな要因が挙げられますが、結局は日本人が買わないし、下がるときは外国人に協力するマスコミが煽ってきます。今は外資が買っているから、マスコミは「これ以上悪いことはない」と書き立てています。しかし、実際には中国に対して70%、各国最低が10%という関税水準は高いと思います。下がったように見えても、実際には何も変わっていないと感じます。だからこそ、平和的な解決を望んでいるのです。その匂いがするから、市場は今日は底堅いのではないでしょうか。

最終的には、米国は上手くやるのでしょう。イギリスが上手くやったようでも、これはEUを睨んでのことだと思います。EUと言っても、問題のある国と関係のない国がありますし。私は過熱しないうちに「価値ある物を拾う」形は変わらないと考えています。

3837アドソル日進、9076セイノー、7970信越ポリマー