ウクライナ・ロシア会談(5/13大引けの講義)
「大引けの日経平均は前日比55.13円安の38,128.13円。38000円水準でのもみ合いとなった。」
ウクライナ・ロシア会談がどう進むのかはまだ分かりませんが、その後にG7が控えているので、何らかの答えが求められると思います。想像できるのは、周囲がドン引きして、したり顔になる場面ですが、もしそうなったとき、日本がどう動くのかも大きなポイントです。もしかしたら、5%とか何かを切り出すことになるかもしれません。とにかく、市場は中国が30%の最高税率を適用している状況を基準にしており、日本がそれと比べてどうかは別として、現状より良くなると期待されています。
ただ、それが本当に良いことなのか、個人的には疑問もあります。もしかすると、それがアメリカのセールスのうまさに関係しているのかもしれません。気がついたら、「30%で改善」と書かれ、10%だったら良かったという流れになっているのでしょう。まあ、そういう状況では株式を買うのも売るのも難しく、持ち株は下がる一方、日経平均は堅調に推移しているといった、不快指数が高い相場になりがちです。
ただ、個人投資家の覇気の無さを感じます。実際、TOBや決算などが支配する時間帯が続いているため、このトランプ政治の中では明日何が起こるか分からないという不安定な状況が続きます。さらに、ウクライナとロシアの会談となると、余計に売買が難しくなり、気になる銘柄を売るという動きが加速し、市場は偏った売買が続くことになるでしょう。
そして、20日を過ぎたあたりから、外資系が中間決算の段取りを整えた後、いよいよ本格的な動きが始まるのかもしれません。
287A黒田グループ、3407旭化成、4883モダリス