5月18日:今週の市場の見方
今週の見方
この市場をどう見るかで違うと思いますが、騰落レシオから見ると高い位置というのは否定できません。しかし、あまりにも多くの人が「下がる下がる」と騒ぐので、反抗してみたいのが筆者です。多くの人が悲観しているのに株価が下がらないという週末のNY株高は、単に売り物をこなしているだけだと思います。これは面白いタイミングだと考えています。一部先物に売りが多いという話もプラス要因です。コールの9500円が増加しているため、上値期待感は低くないと考えています。
市場の現状と課題
その中で、米国の格付けをムーディーズに落とされ、今後の資金調達や金利が微妙になると言われています。確かにそれは認めますが、ムーディーズ以外はすでに格下げしており、日本でもそうした時に大きなダメージは実際にはなかったことを考えれば、この部分は本来織り込んでいると考えてもよいでしょう。減税についても、与党が「恒久減税」と言っていますが、それがまとまるとは思えず、全てが極端な大統領の言動ですので、今更驚くことではないと思います。逆に、もし大きく押してくれたら買いやすい株式は非常に多いと思います。
今後の展望
今回のリバウンドではグロース系が高かったですが、大きく売られたものもあります。それが中国の課税の中身が明らかになってきたことから、「全ての国10%関税+部分対応」という線がはっきりしてきました。日本もお利口ならば10%の関税になるでしょうが、+αも考えておくべきです。しかし、今より良くなるという流れは変わらないため、最悪、最悲観まで行った株式は、先の底よりも上であろうと考えています。日銀の先行き不透明という動きも、そう言えなくなってくるのではないかと思います。
最後に
つまり、多くが動き始めると考えれば良いので、悪いことを言われても「本当に悪いこと」なのかどうかを見極めて売り買いすべきだと思います。派手な文章やもっともらしい言葉で動揺せず、素直に「収益に関係あること」で割り切った判断をする方が良いでしょう。事実として、強い市場が悪材料待ちというタイプは、基本的に「買いたい弱気」というもので、安くなったら買いたいという気持ちの表れです。ということは、日本人投資家はあまり持っていないから、そういう気持ちになっているという解釈ができるのではないでしょうか?
とは言いながら、実際には何の材料もないのに急騰した株式を換金して、新規は週末に少し打診した程度で、あまり買っていない「お祈り投資法」に徹しているのが筆者です。押し目が欲しいという「買いたい弱気」は、まさに自分のことです。