5月20日:今日の市場の見方

「動きづらい今の相場、狙いは“親子上場”と“キャッシュリッチ企業”」

ニュース型の時は、ニュースがありそうなものを先に買うのが基本ですが、ニュースというものを先に知ることはできません。ですが、統計としてどういう企業がそういう方向で動くのかは考えられますし、バイオが強いのはニュース系の代表だからですよね。リリース型企業はこういう市場には強いと考えても良いと思います。

ただ、決算発表も一巡していますから、自社株買いの可能性は少なくなっています。ですが、それで投げてくるのであれば、その先のこともあるので、キャッシュリッチ企業は押さえておきたいですね。そして、親会社が存在する親子上場で、株価が想定買いから急騰して急落している企業は狙い目ですよね。親会社がキャッシュリッチな企業は特に注目するべきです。

これを噂で買うのは簡単ですが、そうではなく、想像を基にした戦略が重要です。親子上場でキャッシュリッチな企業は、自社株買いで何百億も使うなら、時価総額が低い子会社の場合は、あっさり決まるケースが多いと思います。だから、そういった企業を5社買えば、1社くらいはラッキーがあるという感じで、予想を立てた買い方が良いと思います。

要するに、株式投資はそのようなことを考えながらやるのが本来の姿であり、ニュースを欲しがって無駄にお金を使わないことが大切です。JTなども企業を絞り込んだ経営から売却しようとしていたり、一時の日立のような流れになっていますよね。だから、今年は設備投資がしにくい年だからこそ、経営のスリム化や財政に絡むリストラが増え、合併や吸収が増えていくでしょう。

皆が投げるときがチャンスですよね。この下落は当たったと騒ぐYouTube族が多いですが、投資主体別で見ても、日本の個人投資家は売りが非常に多く、皆も分かっていることです。開始時に何か理由があったので、それを吟味して買うという「先読み」が大事なところですね。