5月22日:今日の市場の見方

こういう感じになるかと思ったら、案の定NYの大幅安。ここ二日、日本株の後場で反転らしい反転がなく、非常に面倒くさい状況になっています。ですから、材料が無いのではなく、買い要因一巡から来る外資系の商いが止まり、需給が停滞したという感じなんですよね。そこを一発外資が動いたら、納得のいかない上げが続いたんですが、さすがに中間決算を迎えるファンドや、年金などの来月中間決算物が多いと、新規に仕掛ける動きは少ないですよね。

こういう時に困るのは、出遅れ型で動き始めた株で、「もう一丁」上がらないと日経平均ほど上がっていないし、割安だから売るチャンスは失っているということです。従って、自分は現物を売りながら、先物を押さえるという戦略で、先物が破損してもキャッシュポジションはレベル高く維持し、動きやすくなっています。

先物は損しますが、ヘッジだから仕方なくやっていることで、全面的に弱気にもなれなかったので、良いと思っています。一部現物はフルポジションではなく、そういう場面もあると思ってください。しかし、この市場ほど厄介なタイプはなく、下がるとメディアが大騒ぎで売り要因を並べ立て、非常に精神的に壊れやすい状況ですよね。トランプさんや石破さんほどタフな精神を持てる人は少ないですから。

結果ややり方は別として、両者ともに頑張ってはいますが、どれも空回りして裏目に出ています。それでも、どれかがうまくいくと流れは大きく変わると思うんですがね。そういう流れをいつ引き戻すかという点ですが、先日から言っている下限に今日は近づいていますから、まずは打診という考え方で行きます。いや、はじめからこのトリプル安は見えていたし、今回の国債入札は会計基準を変えるしかないと思いますよね。

そこに、米国国債は各国が買いに来るでしょうから、今のようなことを続けていると、買う銀行は少なくなりますよね。金利が下がることで価値が上がる分、まだ日本よりはマシですが、気分的に買う気にならない国が多いと思いますよ。そこら辺はトランプさんは読めなかったんでしょうかね。だから、彼の取り巻きは甘いと以前から言っているんです。