需給に耐えられるか?(7/7朝の講義)

先週末、NY市場が上に大きく抜けてくれていれば、怖さはなかったと思いますが、上がった理由の雇用統計の数字は確かに良かったものの、民間があまり伸びていないため、日本株が失速したのも理解できる部分があります。そこに「御手紙」が来るという話もありますが、現在、日本はこの関税問題で「鬱陶しい国だな」とか、「誰のおかげで食えているんだ」というイメージを、トランプさんだけでなく、米国民も思っているのではないかと思います。

トランプさんが言う「もう日本を優遇する必要はない」という発言は、過去の戦争を考慮してのものかもしれませんが、今回は同盟国として甘えがあるように感じます。強大な消費国であるため、個別対応せざるを得ないのでしょうが、米国の立場から日本に対して言われるほど、果たして日本が渋い対応をしているのか、少し疑問に思ってしまいます。

いずれにしても、こういった不安材料に加え、今週はETFの配当金捻出の売りがあるため、どうしてもここでは見送りたくなるのが正直なところです。しかし、6月の頭にこうした不利な状況をクリアしてきたことを考えると、良い方向に変化してきたら、SQ後などに再び売り込まれた株が反転する可能性もあり、そうなれば売り方は夏休み前に気持ちが悪くなるでしょうね。

関税や配当金捻出の需給だけで様子見をしなければならない状況です。正直なところ、自分としては思うようにならない相場なので、皆が一番手を出しにくい方向に行く気がしてなりません。明日は配当捻出売りが予想されるため、今日は様子見になると思いますが、そのあたりを考慮しながら、しっかりと見ていきたいと思います。

5216倉元製作所、7974任天堂、3692FFRI