ファーストリテイリング(7/11お昼の講義)
好決算で上がるのかと思いきや、結果は6.7%のマイナス。日経平均への寄与度も高かったですから、日経平均は大きく下がりました。半導体株もナスダックではイマイチでしたし、米国がカナダに35%の関税をかけるという話も重なって、結局は高値から400円ほど下がった形です。ファーストリテイリングの下げについては、「PERが高いから、決算は織り込み済み」と言われていますが、正直なところ、ある種の“意思”が働いた評価にも見えますよね。
SQ値は、現状では“幻”といわれるような価格で、40,004円という数字でした。ただ、日経平均に比べてTOPIXは比較的強くて、見た目ほど大きく下がったという印象はありません。サンケン電気など、個別ではしっかりと動いていた銘柄も見られましたし、狙われるところはちゃんと健闘していたと思います。ですから、弱く見えても、「早期に警戒しすぎなくていい下落」だったという気もしています。
とはいえ週末なので、この市場は後場寄りあたりで“諦めの売り”が出やすいとは思います。ただ、そこを辛抱できれば、寄与度の高い銘柄のリバウンドもあるでしょうし、個別株には空売りが多いので、そう簡単には下がりにくい。むしろ、一回上がってからのほうが下げやすいというか、ここから下がるならじりじりとした展開になりやすく、本格的な調整には関税執行あたりまで時間がかかるかもしれません。
まあ、「上がって欲しい」という気持ちがあるから、そう思いたくなるのかもしれませんが、なんかこういう市場って、どうなんでしょうかね。決算を“織り込む”というスタンスの市場になってきているなら、コンセンサスがあまり当てにならないので、少し注意が必要な状況になってきた気がしますね。
3927フーバーブレイン、3083スターシーズ、6597HPC