実力(7/11朝の講義)

「10日の日経平均は-175円の3万9,646円となり、3営業日ぶりの反落。米国株式市場は続伸。ダウ平均は192.34ドル高の44,650.64ドル、ナスダックは19.32ポイント高の20,630.66で取引を終了しました。」

ここまでは、上がるチャンスがあっても「需給」で押さえ込まれてきましたが、ここから先はこの市場の“実力”が問われる場面になってきます。主力の半導体セクターは、米国ではかなり上がりすぎの状況ですが、日本は反転が鈍かったので、好決算を発表した企業は素直に評価されていますが、そうでない企業は揉み合い状態が続いています。せっかくの上昇のチャンスも、配当金捻出の売りで潰されたような格好。だから、余力はまだ残っているとも言えます。

とはいえ、一時期ほどの空売りがあるわけでもないですし、取り組み自体は“熱い”とは言われているものの、少しトーンが落ちてきているようにも見えますよね。じゃあ他の銘柄は?となると、内需が伸び悩んでいるうえに、関税相場という構図もあって、昨日の後場のように、無気力な益出し売りで沈む…という流れが見えてきます。

今日からは、そうした動きが肝になってくると思うので、多くの人が期待している“夏枯れ相場の急騰”ができるかどうか、そこがポイントになりそうです。第一四半期の数字をどう見るかですが、コンセンサス自体は低めに出ている一方で、実際は「好決算=コンセンサス超え」が当たり前という空気にもなってきています。そうなれば、個人投資家の動きにも期待したくなるところなんですが、そこで問われるのが“実力”なんですよね。

個別株が来ないと、やっぱりきついです。

3927フーバーブレイン、4011ヘッドウォーター、6997ケミコン