銘柄記録7月11日:今日の市場の見方

7/11備忘録:銘柄まとめ(推奨ではありません)

8035 東京エレクトロンは、半導体製造装置で世界3位の大手。エッチング装置や成膜装置などの前工程に強みがあります。同社は、中国需要が一巡したとの見方から、2021年の4万円台から、今年4月には16,000円台まで下落しました。その間、多くのアナリストからは“半導体関連の悪役”的な見方もされていました。日経平均への寄与度は高いものの、株価は戻してきたとはいえまだ半値戻りの段階にも届いていない状況。ただ、最近では中国の底打ち感や、製品の世代交代などが材料視されて、徐々に浮上してきたようにも見えます。市場の強さが続くという前提なら、引き続き注視しておきたいところです。

7741 HOYAはメガネレンズと半導体用マスク基板に強みを持つ企業。台湾勢のAIサーバー需要が好調だった流れがありましたが、最近ではAI技術の変化に伴うサーバー需要の構成変化があった可能性も見えてきます。そういえば、ニデックも堅調になってきたことから、HDD関連の中核的存在として改めて注目しています。メガネレンズも堅調に推移し始めており、米国関税の影響が懸念される場面もありますが、値上げ対応を明確に打ち出している点はポジティブに見られるかもしれません。

6504 富士電機は重電大手で、パワー半導体や発電設備分野で海外展開にも強みがあります。比較的慎重な決算を出す企業で、為替メリットも大きくないことから、特別利益の剥落なども織り込まれている状況。一方で、インドでのスマートメーター需要を背景に量産体制へ入っており、同社もHDD分野に関連性があります。株価は横ばい圏にありますが、市場全体が本格化してくれば、検討対象になってくるかもしれません。

3927 フーバーブレインはセキュリティソフトと働き方改革関連のツールを開発・販売する企業。以前から取り上げている銘柄ですが、過去の数字とは違い、今は成長産業の一角としての位置づけになりつつあると感じています。
6月に株価が4桁を回復しましたが、その後は日経平均寄与度の高い銘柄に資金が集中した影響で調整中。ただ、ここにきて底堅さも見られるようになってきており、市場の物色が広がり始めるようであれば再注目の余地もありそうです。セキュリティは、もはや企業にとって責任”の一部となっていますからね。