銘柄記録7月13日:今週の市場の見方
7/13備忘録:銘柄まとめ(推奨ではありません)
9989 サンドラッグは、ドラッグストア「サンドラッグ」とディスカウントストア「ダイレックス」を展開している企業です。店舗では、スタッフをカウンセリングと運営に分ける「1店舗2ライン制」を導入し、専門性を高めているのが特徴です。
中期経営計画では、出店やM&Aによる国内店舗網の拡大に加え、ECや調剤事業の強化も掲げており、事業規模の拡大を進めています。さらに、デジタル化や生産性向上にも取り組み、経営基盤の強化を図っています。ドラッグストア業界は“勝ち組が残る”体質とも言われる中で、同社の戦略は着実に評価されている印象です。逆張り的な視点からも、一応チェックしておきたいところかもしれません。
6330 東洋エンジニアリングは肥料・エチレンプラントなどに強みを持つ、三井系の大手総合エンジニアリング会社です。以前も紹介したように、米国でのLNGプラント案件なども手がけていますが、ここ最近は「南鳥島周辺のレアアース泥を回収する技術開発」にも注力しています。2024年7月1日の日経新聞では、「海洋研究開発機構(JAMSTEC)が2026年1月に南鳥島沖でレアアースの試験掘削を始める」と報じられたことをきっかけに、株価がやや動意づいているようです。今後のレアアース採掘の進展次第では、再び注目される可能性も考えられます。
6597 HPCシステムズは、科学技術用の高性能コンピューター(HPC)を企業や大学向けに提供している会社です。従来は政府の研究支援などが収益を支えてきましたが、ここに来て民間企業によるAIサーバー需要が増加傾向にあります。AIの発展により、高性能な計算環境が必要になっている中で、これまで非常に高価だったHPCも、企業側から見れば“コストに見合う価値”とされつつあるようです。データの「見える化」が企業の意思決定のカギになってきており、その点で同社の存在感が少しずつ増している印象です。
8418 山口フィナンシャルグループ(山口FG)は山口銀行・もみじ銀行・北九州銀行を傘下に持ち、証券やリース事業も展開する地方金融グループ。いわゆる“金融コングロマリット”の形をとっています。最近は金利上昇が一服していることもあり、金融株全体がやや冴えない動きですが、同社は業績面でもDX投資の負担が重く、加えて政策保有株の売却などにより資産が目減りしている状況です。ただ、預金残高の増加や債券価格の回復から、評価損は減少傾向にあり、バランスシート面では一定の改善も見られます。地銀再編のモデルケースともされている企業なので、その動きには今後も注意して見ておきたいところです。