ポジティブな国(7/15朝の講義)
「14日の日経平均はー111円の3万9459円となり3日続落。米国株式市場は反発。ダウ平均は88.14ドル高の44459.65ドル、ナスダックは54.80ポイント高の20640.33で取引を終了した。」
「結局、米国の関税率は下がって着地だろう」という見方から、株価は堅調。同じ環境でも、日本はどうしてもネガティブに考えがちなんですよね。ナスダックはなんだかんだで新値を更新しています。ただ、大きく違うのは、米国は“お金を取る国”であって、世界の多くは“取られる側の国”なんです。相互関税なんだから、本来こちらも対抗してかけてもいいはずなのに、かけたら50%上乗せとか……これはもう“傍若無人”というより、“大国論”からくる横暴そのものですよね。
それでもノーベル平和賞には魅力があるようで、トランプ氏は“勲章を一つ欲しい”という気持ちが強いんでしょうね。先日、キングコングの西野君がテレビに出ていた時の話で、飛行機の料金について「格差があるのは、安く乗る人がいるために非常に高い特別席があるからだ」という説明をしていましたが、あれと同じ感覚なんですよね。トランプ氏は「俺たち(アメリカ)が、お前たちを安い価格で乗せてやってる」というような感覚で、“金持ちや権力者が世界を食わせている”という発想なんです。
だから、「俺たちの消費で食っているんだから、関税をかけるのは当然だ」という考えになる。こういう思想って、改まることはないと思いますね。こういう流れの中では、為替の影響で日本企業の粗利も限られるし、実際、日本の市場が閑散としていると、それだけで不安感が広がって、企業が不利になるという空気も出てきますよね。そういう根本的な価値観の違いがあると、突発的に上がるような銘柄にも、なかなか触手が伸びづらい。気持ちとしてついていきにくいんですよね。
今日も、大きくは下がらないかもしれませんが、難解な相場になりそうです。
6330東洋エンジニア、4430東海ソフト、3967エルテス