堅い日経平均(7/16お昼の講義)

日経平均だけを見たら堅いように感じますが、基本的には“金魚鉢”といわれるような状況で、新しい水が入ってこないと濁ってしまうような感覚なんですよね。つまり、ある銘柄が大きく下がって、その資金が目先動く銘柄に回るから、全体としての持続性がなく、少し不安定な展開になってきています。理由はともかく、サンケンなんて先週盛り上がった銘柄が、今は閑散のなかで個人投資家に投げられていたり、グロース株も昨日は大きく値下がりした割に、今日は買われてもフラフラとした上昇ばかりです。

そんな中でも、3046ジンズのように「好業績なのに何で売られてたの?」という銘柄が上がったり、日立が一服しても5803フジクラがやたら強かったりと、ヒントになりそうな流れは少しずつ出てきています。選挙も控えていますし、関税問題も動き始めるので、来週は触りにくい局面になると思うのですが、そういうときに上を買うというのは、ちょっと変な話ですよね。だからこそ、今の市場が金魚鉢のように水が腐りかけているだけなのか、それとも新しい流れの兆しが出てきているのか――その判断はまだ難しいですが、確かに何かが変わり始めている雰囲気はあります。

こういう時こそ、好業績銘柄や選挙結果を想定した丁寧な売買をしておきたいところです。「どこの党と組むか」といった視点で見たら、消費税減税の話題のなかでも、食品関連など注目すべきポイントは多いと思いますよね。

2802味の素、8267イオン、6330東洋エンジニア