7月16日:今日の市場の見方
新しい事件が次々と起こっているように感じる今の市場では、「それが本当に問題なのかどうか」を見極める力が必要になりますよね。ただ、自分はその判断力が鈍くて、些細なことがいちいち気になってしまうんです。「そんなことない」と思っても、ヒアリングして掴めないと不安で仕方がなくて…。猜疑心の塊になっていく自分が怖くなることもあります。
あれこれと情報が多すぎて、関税を巡る話題や平和問題は踊り場状態。市場は揉み合い、参加者も減っている。そんな中で、「企業が信じられなくなる」というのは、本当に苦しいことなんですよ。この時期、製造業は想定よりも良い結果が出ているんですが、それは株価にある程度織り込まれていることと、先行きの不透明感もあって、「決算の数字そのもの」が信じづらい状況でもあるんですよね。
そういうときに、まったく別の国内要因から不安が出てくると、「がっかり」どころか、「この株を持っている意味ってなんだろう」と感じるようになります。実際、昨日は材料株が急速に値を消しましたし、グロース株も、技術を信じていても節税や投資で想定より数字が出ず、なんだか“悲しい株価”になっていました。
買うときは「決算が悪くても将来への投資だ」と思っていたはずなのに、実際に値動きが止まってしまうと、「やっぱり業績がついてきてないじゃないか」という話になってしまう。将来的な価値を見ていたはずなのに、結局“値動き”だけを追っていたんだと気づいて、投げる…。そういうときって、どこか“別れ”を告げるような、寂しい気持ちになるんですよ。
誰も好きで投げてるわけじゃない。けれど、「何を基準に動いていいのか分からない」という迷いがあるんです。自分としては、こういう市場はミスが多いぶん、嫌いじゃないです。その日はうまくいっても、翌日には「なんでこんなことしたんだろう」なんて思うことも多くて。「企業を信じていれば良かったな」なんて思うこと、正直たくさんあります。
気持ちが揺れているときって、周囲の騒ぎに巻き込まれて「自分だけが間違ってるんじゃないか」って不安になりますよね。
そうなると、ついやらなくてもいいことまでしてしまうんです。今は、まさにそういう“揺れやすい時間”なんだと思います。