気にする事(7/17朝の講義)

「16日の日経平均は−15円の3万9663円となり反落。米国株式市場は上昇。ダウ平均は231.49ドル高の4万4254.78ドル、ナスダックは52.69ポイント高の2万730.49で取引を終了しました。」

トランプ大統領がパウエル氏を解任するとの噂で一時大幅に下落した、なんて話が出ていましたけど、どうなんでしょうね?米国内の常識人にとっては大きな話かもしれませんが、パウエルさんの任期も残り8ヶ月ですし、本人も前に「途中で辞めるつもりはない」と話していましたから、あえて問題視する必要もないと思います。仮に新しい人が就いたとしても、金利はむしろ低下方向になる可能性の方が高いですからね。だから、その件で株が下がる理由はあまり無いと見ています。

気にするポイントがちょっとズレていると思うんですよ。たとえば、「日本はこのままいけば25%の関税がかかる」なんて話も、ほんの少し前には「日本が急に前向きになった」と言っていたのは誰だったの?って話ですよね。そういうのは自分からすればただのノイズであって、本当に気にすべきは、保守が過半数を割るような動きが出てくるかどうか、そっちの方です。

アメリカ側としても、もし石破さんが総理になるような事態になったら、それは新しい交渉の始まりということになります。8月1日に間に合わないにしても、そこは色々と考慮されるはずです。石破さんが演説で「舐められてたまるか!」なんて言ってましたが、あの発言がほとんど報道されていないのも不思議ですし、自分としてはあれこそもっと問題視されてもいいと思ったんですがね。

いずれにしても、何が本当に大事な話なのか。上げ下げのその場の反応に振り回されるんじゃなくて、少し先を見据えて考えるような視点が市場にも欲しいところです。

6330東洋エンジニア、6016ジャパンエンジン、4011ヘッドウォーター