日本の相互関税15%(7/23お昼の講義)
「23日前引けの日経平均株価は、前日比1278.52円高の4万1053.44円で前場の取引を終了した。」
ここで、ようやく数字的なニュアンスが効いてきましたね。これまで関税懸念で出遅れていた自動車株が、ようやく抜け出してきた感じです。そうなると逆に、関税が比較的緩いとされていたAI関連には手が出しにくい。すでによく上がっていたというのもありますし、ここでは経済的な視点からの物色というより、ちょっと違う動きになってきていると思います。だから自分としては、やっぱり内需型でも好業績が見込めて、先がある程度読めるような銘柄を押さえておきたいな、と思うんですよね。
それと、80兆円もの資金を一体どこに使うのか?と考えたとき、もし収益の90%を米国に渡すような構図になってしまうなら、多少コストがかかっても米国の資源物に流れるのではと見ています。たとえば、アラスカの天然ガスあたりは十分に想像できる話です。だから、その周辺に注目するのも一つの見方ですし、そういった感覚からは、プラントや商社といったシンプルですが、長期で事業が生きてくるところにチャンスがあるような気がします。「蓋が取れた」というほど勢いがあるかというと、そこまでではないですが、少なくとも目先の発想は相当楽になってきましたし、値動きの幅も広がってきたと感じます。だから、今回の1000円高につながったんでしょうね。
とはいえ、これでもう一段上を目指すには、石破さんの“幕引き”というカードが必要になってくると思うんです。でも、今回のこの“成功(?)”から判断すると、進退の判断は8月という話なので、すぐに大きな動きがあるわけではなさそうです。それまでは、ある程度底堅く推移していくんじゃないかという気がしますね。とにかく、今日はだいぶ回転も効いていて、資金も市場にしっかり入ってきています。なので、ここからは少し落ち着いた売買で、これまで蚊帳の外だった一般株なんかを狙うようにしていけば良いと思ったりしています。
トランプ大統領、日本の相互関税15%に:日本経済新聞2025年7月23日
5602栗本鉄工、3197すかいらーく、8058三菱商事