7月24日:今日の市場の見方
圧倒的な強さは、すでに外資が吸い上げていたぶん、今の市場は非常に軽くなっています。今日あたりは、NYのポジティブな流れを受けて、さらに一段と強くなりそうな気がします。欧州の関税率が15%という話や、中国と米国の歩み寄りなども出ていて、「まあ、そういう方向に行くよね」という感じもしますし、全体として需給がかなり良くなってきています。こうなると、回転を効かせている買い方が、短命と見ていた売り方を上回る展開になる可能性も出てきます。この時期の上げは、夏枯れ相場の特性もあって、上値余地もそれなりにありそうです。
今日の寄り付きくらいまでは、「そろそろ一服」と見る向きも多く、売り方もまだ耐えられるんですが、何かをきっかけにギアがもう一段入ってしまうと、売り方は持ちこたえにくくなります。一方で、買い方には「首相退陣」という“担保”がありますからね。景気刺激策、解散選挙といった材料も揃ってきます。そう見えてくるのが、さらに一段上の世界なんでしょう。実際にそうなるかどうかではなく、そう“思えてくる”ことが重要なんだと思います。
まあ、こういうのは始まってみないと分からないんですが、今度は中国関連株なんかも視野に入ってきます。これまで相当上値を押さえられていたぶん、今はスッキリした感覚がありますよね。とはいえ、15%の関税は取られるし、結局、米国も自動車もある程度は自分たちの主張が通った格好です。投資や物を買う動きは広がりましたが、4月に赤沢さんが言っていた頃と比べて、本質的にはあまり変わってないとも言えます。
だからこそ、あれこれごねて少しでも引き出したわけで、最初から15%で落ち着くなら、10%台から上げておけば良かったんじゃないか…そんな気もしますね。
赤沢さんは頑張ったとは思いますが、結局のところ関税はかかるし、減税分の補填も始まるし、各企業の商品も売れるし…まあ、うまくやったなという印象です。あとは、米国産の米やアメ車がどれだけ売れるのか…ってところですが、トヨタの米国仕様車を逆輸入して“解決”という話になると、それはちょっと滑稽に見えます。
今の米国市場もSNSの情報で株価が動いているくらいですから、完全に需給相場です。だからこそ、ここで動きの早い銘柄については、少し慎重に見ていかないといけませんし、逆にそういう株もしっかりチェックしておく必要があります。ここまで来たら、低位株なんかも視野に入れて注意しておきたいところですね。今日は源太カレンダーのポイントの日なんですよ。