銘柄記録7月25日:今日の市場の見方
7/25備忘録:銘柄まとめ(推奨ではありません)
1967 ヤマトは空調・衛生などの管工事を主力とする企業で、水質保全技術や配管工場の独自性が強みです。設備工事の受注は高水準が続いており、とくに空調設備などではかなり忙しい状況のようです。子会社化などの影響で売上の見通しがやや見えにくい決算ではありますが、長期工事の増加や賃上げなどの影響で収益は一時的に落ち着いている印象。ただ、来期からは新工場の稼働も始まるため、収益も徐々に伸びていく可能性はありそうです。
2325 NJSは上下水道関連のコンサル企業。官公庁向けの需要が高く、利益水準が横ばいな点はやや物足りなさも感じる部分ですが、水道の民営化に合わせて支援サービス企業を買収するなど、動きは出ています。調査から設計・施工・管理まで一貫して手がけており、今回のような水道問題の局面では強みが発揮されやすく、案件も多く集まっているようです。海外拠点の動きは今は鈍い印象ですが、将来的な展開を考えると、投資フェーズとしての位置づけで見ておくのもありかもしれません。伸びしろはまだありそうです。
9005 東急はじわじわと株価が上がってきていますが、先日取り上げたタイミングから市場のムードも少し変わってきた印象があります。全体として相場は強いものの、現状の人気株は狙いづらく、むしろ運用者としては“来期に向けた仕込み”といった雰囲気も出ているように思います。同社は来期、東急本店のマンション販売が控えていますし、インバウンド需要によるホテルや交通利用の増加、渋谷開発もかなり進んできていることから、中長期での動きとしては面白いと思います。個人的には逆張り候補のひとつと見ています。
7776 セルシードは東京女子医大発のバイオベンチャー企業で、細胞シート培養皿による細胞加工受託と再生医療の開発を柱としています。前年の反動で製造受託は一時落ち込みましたが、欧米での需要が伸びており、海外での認知度はかなり高まってきています。とはいえ、まだ水面下の数字で評価されにくく、赤字も大きいので投資対象としては見送られがち。ただ、明らかに値動きには変化が出てきており、軟骨細胞シートなどの研究開発も進んでいます。研究開発費がかかるのは仕方のないところですが、動きの変化には注目しておきたいですね。