強気の見方(9/24朝の講義)

強気相場の見方が本当に増えましたが、まさかここに来て「インフレ相場」をネタに株式上昇の説明をするとは思いませんでしたよね。いや、自分もそういう言い方をしてきましたが、改めてそういう展開で語られると「ちょっと引くなぁ」という気がします。それでも理屈は理屈で、FOMCや関税問題が一巡して、気分的に落ち着いたのも確かです。加えて、空売りも配当落ち前に買い戻す流れが繋ぎ売りの企業やファンドにはありますし、事実として外資が売ってこない。だから本当にしぶといと思っています。

ただ、それにしてもこの強気論は少し強引ですよね。確かにそうかもしれないのですが、関税などで中間決算が減益になる中で、「収益確保のための価格転嫁」という説明は、これまでの「原材料高で苦しいから仕方なく値上げ」とは全然違います。自分たちが経験してきた時代は、人件費が上がるとか輸送費が高いとか、そういう理由の値上げでした。今回のは実際に利益を確保するための値上げ、つまり「儲けるための値上げ」なんです。そして、それでも庶民は値上げについてくると踏んでいる、ということなんでしょう。

まあ、とにかく強気が多いのはいいことですが、ここからは上がってきた株式の調整や、下がっている株式の見直しが進むような相場になってほしいと思います。そうならないと25日移動平均線からの乖離もあるし、難しくなるはずです。急騰して派手な相場になっていますが、皆が強気一色というのはどうなのかな、とも思いますねぇ。

総裁選絡みで動く人も多いでしょうが、それはあくまで短期的なテーマ。自分はそういうのはあまり乗らないんですよ。

8306三菱UFJ、7202いすゞ、3864三菱製紙