銘柄記録9月28日:今週の市場の見方

9/28備忘録:銘柄まとめ(推奨ではありません)

4704トレンドマイクロは世界有数のセキュリティ企業で、個人や法人向けに幅広い製品・サービスを提供しています。株価は大きく低迷していますが、2025年1~6月期の営業利益は前年比+16.5%の284億円で着地。主に日本の法人向け売上の増加が寄与したようです。海外決済会社の破綻や新製品投入が売上に繋がらなかったことで減額修正が響いていますが、セキュリティの重要性や現状の収益状況を考えれば、十分に注目しておいて良い水準だと思います。

7701島津製作所は昨年5000円手前まで上がった株価が一時3200円台まで下落しました。ここ最近は戻り始めていますが、まだ評価不足という見方が多いです。分析・計測器の大手で、医療、防衛、半導体など幅広い分野に強みを持ちます。この時流ならどこを取っても上がって当然なのですが、国内計測機器の伸び悩みや中国での苦戦が強調されすぎた印象です。外資系の空売りも次々と手仕舞いされており、特に大きいのはみずほ証券あたり。業績回復とともに徐々に評価が高まる可能性があると思います。

2801キッコーマンは醤油最大手で、収益の柱は北米。関税の影響を懸念されて株価は長く低迷しています。ただ、為替差損を不安視する声が多い中でも、足元ではドル円が150円に迫る展開で、米金利の先安観を考えると、この水準での推移は市場が騒ぐほどではないのかもしれません。欧州やアジア、豪州でも拡大が続いており、安定感は見えていると思います。この位置なら見方は変わるかもしれません。

9735セコムは警備業のトップで、センサー付きシステム警備が主力。案件は多いのですが、利益の伸びが半導体関連などと比べて物足りないため、株価は低迷しています。ただ、電材の売上はデータセンターなどの設備投資に直結しており、新しいセキュリティ体制の中では不可欠な領域です。従って、株価の低迷は一過性の物色の影響とも考えられ、新しい運用の流れでは見直しの動きが出る可能性もあると思います。