需給が変われば(9/30朝の講義)
昨日はTOPIXのリバランスがあり、今日は日経平均のリバランスがあります。だから明日からは少し楽になると思いたいところですが、本当にそうかという自信は持てないんですよね。買い要因がどうも不透明なんです。苛立ちの目立つトランプ大統領の政策は、時間が経てば米国にとって大きな収益を生むのでしょうが、実際には各国との不協和音が深まって、反米VS親米という構図に入ってしまい、結局は一番弱い東南アジアや東アジアの押さえ込みが進んでいると考えています。
EUについては以前から話しているように、国内では移民問題があっても白人社会ですから、米英にとってはうまくやることが大事で、そのためにウクライナが非常に光っているんですよね。アフリカ諸国は敵に回したくない「1票」を持つ国々で、数も多い。さらに黒人社会は米国内でも一定の力がありますから、全面的に対立するわけにはいかないのです。
そんな時世の中で新総裁を選んでいるんですが、人気の高市氏は少し政治感覚が鈍い印象です。お金を使う政策ですから市場には歓迎されるでしょうが、個人的には意外に内向きだと感じます。一方で、議員内でまとまりのある小泉氏は、簡単にミスをしますから信用度は薄い。企業業績にしても、値上げによる収益アップばかりで、信用度は低いと見ています。
需給だけの話じゃないような気もしますがねぇ。それでも本当に、しつこく強い市場ではあります。
9076セイノー、8113ユニ・チャーム、8253クレディセゾン
