9月30日:今日の市場の見方

花粉症が始まっていますが、喉を痛めているときの花粉症はまた格別で、普通のくしゃみが喘息みたいになってしまい往生します。こういう二重苦になると体は大変ですよね。市場も同じで、需給だけで昨日のように個別が崩壊してしまうんですが、本当に半導体の強さには驚きます。アドバンテストの強さは当然として、イビデンなんて自分が苦しんだのが嘘のような値段でも下がらないんです。

TOPIXに売り需要があったから日立なんかも下がっていますが、普通ならここら辺や電線株もデータセンター絡みで狙いやすい良い位置だと思います。それにしてもPER25倍から30倍が安く見えるというのも、バブルっぽい感じですよね。昨日なんか普通は銘柄が入れ替わらないといけないのに、先週末に上がった対角銘柄が一斉に値段を消しています。そこにリバランスが重なったんでしょうが、とにかく買いが少なく、買いに来ても短期の値幅取りで伸びが無い。買いづらいはずの三菱重工が強いのを見ていると、自分が何か大きな間違いをしている気になりますよ。

とにかく、下がっても強さを感じるのは確かですが、買われるのは同じ物ばかりという見方は変わらない。その動き方だと、上がっても個人はうまく行かず、短期売買しか育たないんですよね。日経平均が5万円というのは「将来」としてなら見られても、今の政治環境や経済見通しでは不可能です。だからこそ、動く銘柄に短期で資金が集まるのであって、市場は需給と経済停滞という二重苦の中で育たないということです。

総裁選でも、あそこまで先取りしたら実際に高市さんが総裁になっても、もう消化済みのような気がしますがねぇ。