10月1日:今日の市場の見方

個別株が相当下がっていますが、一つは先週末に良い感じだったのに、配当落ち後の換金売りに、後半の運用で益出しが重なったことで、元々買いの入らない株式が下がったという流れなんですよね。ですから、売買高が多いとか売買代金が大きいと言っても、実態は回転玉やクロス商いであって、実質的には大きな売買があったわけではないんです。

だから先物も同じで、本当に薄商い。ちょっとした動きから市場が急落していく展開になりやすいんですよね。個別の好業績株が下がっても、今は金融相場だから、買う人は目先投資が中心。将来性を買う魅力には乏しく、下がったからリバウンド狙いで買っても、結局は後場に上がらないから売ってしまう――そんな「出来高増」なんですよ。

でも、ここを耐えるのが自分流です。実際、先に買った銘柄で一昨日急落、昨日も下がったのに、クレディセゾンは買い値より上ですし、他の銘柄も先の安値よりは上で踏ん張っています。もちろん、中には下がったままの銘柄もありますが、異常がなければ本格的に買う構えです。要するに「将来を買う投資」なんですが、その成功の中心はやはり半導体メイン企業でしょうね。PER50倍の三菱重工では、さすがに魅力は感じないです。

だから、選挙だの何だのといった目先の材料に左右されず、企業の資質をしっかり見極める投資を心がけたいです。コアをガッツリ作って、中間決算後から来年1月あたりまで、ゆっくり仕込むイメージですね。全体は金融相場で主体者次第でしょうが、そこは自分には読めない部分です。だからこそ日経平均寄りの銘柄よりもTOPIX型を意識したいし、PERの低い銘柄の方が有効だと思っています。

たぶん、この投資法なら資産は相当積み上がると思います。やっぱり「急がば回れ」ですよね。ただ、回れない人が本当に多いんですよ。