銘柄記録10月5日:今週の市場の見方

10/5備忘録:銘柄まとめ(推奨ではありません)

4536 参天製薬は眼科領域に特化した医薬品企業です。一般用目薬の開発・製造・販売のほか、白内障手術用の眼内レンズや緑内障手術機器なども手掛けています。会社は2026年3月期の営業利益を前年比▲6.1%の440億円と計画。これは日本で抗アレルギー点眼剤「アレジオンLX」がジェネリックへ置き換わる一過性の影響によるもの。ただ、海外では堅調な数字を維持しています。さらに、日本初の近視進行抑制を目的とした点眼薬「リジュセア」を開発しており、軽・中程度の小児近視患者を対象とする治療薬で、来期以降の寄与が期待されます。

208A 構造計画研究所は技術系のコンサルティング企業で、免震・耐震技術による構造設計や、自然災害に関わる環境評価・防災コンサルティングなどを手掛けています。エンジニアコンサルティング事業を中心に積み上がっており、防災・減災需要から同社への引き合いが強まっている状況です。引き続き堅調な業績が見込まれると思われます。

7649 スギホールディングスは「スギ薬局」を展開する業界大手。TOBを通じて拡大政策を進めていますが、TOBに資金を振り向ける局面では売上が落ち込みやすい傾向があります。それでも今期は人件費増を克服できる売上を維持しており、訪日外国人需要の寄与で収益は堅調。10月9日に決算発表を控えており、この株価水準なら期待買いが入りやすい局面かもしれません。2月・8月決算銘柄の動きを考える上で参考になると思います。

9142 九州旅客鉄道(JR九州)は、ここ最近は地銀の益出し売りなどで大幅に下落しました。配当落ちの影響もあり、この相場の「負け組」の一角という見方も。ただし収益基盤は堅く、新幹線・在来線ともに観光需要で好調。ホテル事業も繁忙が続いており、多角化も順調に進んでいます。他のJR各社とは異質な存在感があり、こうした偏った需給で下がる時には押さえておきたい銘柄です。