10月16日:今日の市場の見方

メディアは「高市トレード」と言いますが、実際のところ、GSのコール買いや外資系の動きが市場を牽引しているんですよね。自分は、総理大臣の人選にも米国がある程度の力を持っていると思っていて、あっさり維新あたりが自民に寄っていく様子を見ても、正直、少し違和感があります。結局のところ、有利な官職やポジションがあればそちらに向かうし、同じ党内でも意見がバラバラなんだろうなと思います。特に野田さんと安住さんの発言の差は大きいですよね。野田さんは、野党連合では現実的にこの外交情勢や経済局面を乗り切るのは難しいと感じているようですし、一方で、玉木さんに総理を譲ってでも与野党逆転を狙いたい安住さんとは、考え方が全く違うと思うんです。

たしか、高市さんは以前、野田さんの秘書をされていたと思いますが、そういう意味では政策面でも近い部分はあるように感じます。ただ、高市さんに限らず、政治家というのは立場によって“建前の考え方”が変わるものですからね。そういう面もあるのかもしれません。いずれにしても、今の各党の動きを見ていると、この先、政党が分裂して倍くらいの数になる可能性もあるのでは、なんて思ったりします。

市場はとにかく強く、下がった時の悪材料や米中関税問題なんかも、まったく気にしていないように見えます。NY市場では、ダウとナスダックのちぐはぐな上げ方も、逆に“下げさせない理由”になっていますし、金融株なんかはむしろ花形になっていますよね。つまり、NY市場ではすでに物色の変化が始まっていて、日本も決算をきっかけにその流れが出てくると思います。実際、バリュー株なんかも最近は動きが変わってきているし、電鉄株なんかも非常に強いですよね。

いや、別に「買いましょう」という話ではないんですが、こうした変化はしっかり見ておかないといけません。この市場はAI関連だけではない、という気がして仕方ないんですよね。景気面でも不安はありますから、含みを持った株式にも目を向けておきたいところです。