良くない上げ(10/17朝の講義)
「16日の日経平均は+605円の4万8277円となり続伸。米国株式市場は下落。ダウ平均は301.07ドル安の45952.24ドル、ナスダックは107.54ポイント安の22562.54で取引を終了した。」
昨日も書きましたが、ああいう上げ方はあまり良くないんですよね。調整が入る時には、上がっていなかった銘柄まで一緒に下がってしまうタイプの相場です。つまり、外資が明らかに外してきている中で、指数だけを守るような動きは決して好ましくありません。投げることもできないし、かといって買うにしても危なっかしい。まさに危険度の高い上げ方だと思います。
市場全体では物色の流れが変わろうとしているのに、無理やり日経平均に資金を集中させている。寄与度上位の5社くらいだけで指数を押し上げている状況では、その他の銘柄が鈍く見えてしまいます。でも実際には、意外とバリュー株の堅さが見えていないだけなんですよね。いわゆる“高市ラリー”にはそうした側面もあって、政策も派手な新技術ばかり注目されますが、もし維新と組むなら意外とオールドファッションな分野も視野に入るはずです。
そういう意味では、目先の新しいテーマ株も気になります。大阪都構想に絡めて関西のカジノや土木関連を見がちですが、本来は上下水道のようなインフラも重要です。かつてガス爆発のあった天満のような場所のイメージも市民の中に残っており、老朽化した設備をどう更新するかという話は避けて通れません。高市さんの政策はどうしても人気取りのIT系に偏って見えますが、そこは少しバランスを取ってほしいですよね。
とにかく、今のままでは良くないと思います。目先の見方や着眼点を変えていく必要があると感じています。
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