10月19日:今週の市場の見方

今週の見方

先日から「講義」で書いてきたように、市場心理は本当に翻弄され続けています。どこかで“狼少年”が現れるんじゃないかと思うんですよね。あれだけ「トランプ発言はあてにならない」と言っていたのに、いつの間にか中国問題を中心に“タコ売買”の様相です。それだけじゃなく、維新が「話し合いはうまくいきそう」と言いながらも、テレビでは「維新は何を大事にしているのでしょう」なんて話になっている。吉村代表が強気に発言すればメディアは「なかなか受け入れられない」と煽るし、それを見た投資家が週末に諦めてしまう。いや、日経中心にメディアは本当に“気を滅入らせる”書き方が上手いですよね。

市場の現状と課題

先週の動きは、まさに“誘いのパターン”に似ていました。だから警戒していたんです。週末の夜間取引では「これは無理だろう」という雰囲気でしたが、テレビを見ていたら「順調に進んでいる」「議員数削減は比例区減でも良い」なんて話が出ていて、文面で読むのとは少し印象が違う。確かに「政治と金の問題」は最重要課題だと語られていましたが、すぐに解決できる話でもない。もしもそれを簡単に変えるなら、「公明党との四半世紀は何だったのか」という話にもなりますよね。

今の市場は、またしても乱高下で振るい落とされています。一週間で2回も大きな振るい落としがあると、さすがに疲れますよね。トランプ氏と中国問題も抱えた中で、本来ならこういう地合いでは上がらないはずなのに、片付く前から上がって、片付いたらまた上がるというパターン。これを何度も繰り返されては、売り方は本当にくたくたです。高市氏が首相になれば「日経5万円」とも言われますが、達成すればもっと上を目指す動きになるでしょうね。

今後の展望

先週の相場は憶測ばかりでした。米中問題も、日本の政局も、何が本当なのかよく分からない。そんな中でも“悪いニュースの中で買いに来る投資家”がいるんですから、市場の底力はまだ強いと思います。しかも、2月・8月決算の内需株は業績が良くても上がらない一方で、外需の好業績銘柄は非常に強い動きを見せています。100%関税だなんて話が出ている中国関連ですら上がるくらいですからね。まともに考えていたら疲れるだけなので、ここはもう「好業績」だけに焦点を当てて流れに乗るつもりです。

最後に

だって、もう何が起きてもおかしくない世界ですよ。ピッチャーが一試合でホームランを3本打つような、信じられない市場です。そんな相場だからこそ、惑わされず、しっかり“現実的な銘柄”を見ていくしかないと思っています。