10月22日:今日の市場の見方

12月の気温についてTVで話していましたが、秋物を着ないうちに冬物の出番になってしまう感じですよね。いや、なんか調子が狂ってしまって、そのままその気候に慣れていく自分が少し嫌になります。いわゆる「常識が無い」というか、「無駄だった秋の準備」という気もして、無理やり秋物を着てみるという感じなんですよね。でも、それでもまだ上着を着ない人も多く、先日までの暖かさのまま過ごしている人も多いです。

この市場も本当に“ワープして上がった”ような相場で、身体(気持ち?)がまだ5万円に馴染んでいないのに、「ここから業績相場になる」とか「安い銘柄が多い」といった話が出てくるので、49,000円台が妙に堅く見えるんですよね。
ただ、売っていた人はまだ過去のイメージが抜けず、「高すぎる」と感じてしまう。選ばれた銘柄だけが上がった市場で、その“選ばれた”というのは期待感ですから、高いのは仕方ないとしても、希望を失うような下げ方だけはしてほしくないですよね。

だからこそ、先日から大きく売られた銘柄の反転が望ましいところで、そのきっかけは「好業績」だと思います。便乗値上げが続いて“ボロ儲け”している、ちょっと嫌われるタイプの企業にさえ、買い要因が出てきています。外食などを見ても、そうした傾向は強かったですよね。とはいえ、この市場は本当に強いです。もし本格的に業績相場へと変わっていくなら、底は相当堅いと思いますね。

そうした流れを踏まえると、今の市場で大切なのは、まず来年の予想数字を見ること。目先の動きではなく、少し先を見て判断するという姿勢が必要です。そうして“ちょっと遠く”を見れば、今は買える企業が結構あると思います。今は“駄目でいい”時期なんです。その“駄目さ”も、だいぶ株価に織り込まれていると感じますね。